変わり船 Freedom35 [英国より]
先日のエントリーでクイーン アンズ バッテリーに行きました時に面白いヨットを見かけましたので紹介させて頂きます。
その名は『Freedom35 (フリーダム35)』
写真をご覧になってお気付きがと思いますが、リグ。つまりマスト、セール等の艤装がちょっと変わっているんですね。
以前にFalmouth(ファルマス)で見かけた事があったのですが、その時はメーカーが分かりませんでしたので、調べようが無かったのですが今回、少し調べましたところ、このリグはキャットケッチ(Cat ketch)と呼ばれていますようです。
キャットケッチリグ、つまりマストを支えるスタンディングリギン(フォアステイやサイドステイ)が無く。マストが二本、一つは船体前方、トランサムより1mも離れていない位置、もう一本は船体中央よりやや後方に位置しています。どうもクローズホールドの上りよりもアビームで走る時に力を発揮するようです。
だた少し気になったのはこのラダーの形状とその取り付け方でして、これではクロースホールドなどラダーにヘルムがかかる状況下ではかなり重いのではないでしょうか。
しかしラット仕様なので見た目程気にならないのかも知れませんね。
一度乗ってみたいものです。
インターネット上で中古艇情報(英語)を見付けましたので興味をひかれた方はご覧になって下さい。
ただ、こちらは上のリグと少しちがいまして、一般的なブームを用いる替わりに、ウィンドサーフィンなどでよく見られるウィッシュボーンブーム(Wishbone boom)を使っています。
フリーダム35 (Wishbone cat ketch)
http://www.yachtsnet.co.uk/boats/g17106/g17106.htm
また機会がありましたら、セール艤装の小話でもご紹介出来ましたらと思います。
航祐
クイーン アンズ バッテリー マリーナ (Queen Anne's Battery Marina) [英国より]
今日は家から歩いて10分程の距離にあるクイーン アンズ バッテリー マリーナに行って参りました。
Queen Anne's Battery と綴るのですが、おそらくマリーナができるもっと昔はここに砲台(battery)があったのではないでしょうか。その関係で『女王アンの砲台』というような名前になったとかならなかったとか。。。
去る昨年12月初旬、激しい風をともなったストームをこのプリマス一帯を襲いました。
その時、こちらのマリーナでは陸置き艇に大変な被害が出たそうで。
下の写真はヨット雑誌Yacht and Yachting Online (URLは下記参照) のサイトから引用させてもらいました。
http://www.yachtsandyachting.com/
Photo (C) by Peter Jenner
こちらが今日の様子
もちろん倒れたままになっているヨットはなく、一見完全に復旧しているようですがうろうろと見て回りますと
災害の爪痕が残っていました。
海上係留の方は大した被害がなかったようでして、この日もごく普通の感じでした。
こちらは日本とちがって地震のない国ですので、大半のマリーナでは下の写真のように陸置き艇は簡易の船台+木の棒をフレームのある場所に突っかけるだけです。この写真では、マストまでちょっとアクロバットな置き方をされていますが。
自然災害の前では人の力は無力なものです。次々と船が倒れていく中、ハーバーボーイたちはどんな気持ちだったでしょうか。
航祐
新年のごあいさつ [英国より]
新年明けましておめでとうございます。
1月2日の初セーリング&餅つきにはたくさんの方にご来場頂きまして、誠にありがとうございました。
当日は残念ながら、無風&小雨のコンボでしたが私自身は、ヨット部時代の同窓と昔話をしながらのんびりとセーリングできました。
帰艇後の餅つきではみなさんのお元気な姿を拝見でき、大変たのしい時間を過ごさせて頂きました。
わたしは、この毎日嵐のような天気の続く国に戻っておりまして、多忙な日々を送っております。
今年もあまり写真を撮りにいける時間がなさそうなのですが、少しでも面白い記事をお届け出来ますように周囲にアンテナを張っていたいと思っています。
2007年も皆様のヨットライフが安全で素敵なものでありますように。
航祐
船いろいろ [英国より]
イギリス特有の漁船。
スパーストラクチャー(船体上部構造物)が殆どない船。船内はどうなっているんでしょうか?
こっちにも。右側の船はなんだか気品が感じられます。
ディンギー?お弁当をもって日帰りクルージングなんて楽しそうですね。
クリンカー張りのディンギー。A級ディンギーみたいですね。
こちらはお馴染みCornish Crabbers (カニ取り船)ではなくて、Shrimper (エビ取り船)の方でした。
紺のハルは重厚な感じがしますね。それにしてもフリーボード(乾舷)が高いですね。
航祐
渡し船 [英国より]
先日紹介しました Mountbatten Suttone Habour(マウントバテンサトンハーバー)は、プリマスの市街地より入り江を挟んだ対岸の半島にあります。
バスもしくは車では、市街地より15分~20分かかるのですが、渡し船がありまして
こちら、片道£1で対岸までつれていってくれます。ちなみに所要時間は5分。
このときは写真右寄りの小さなボートで運航していたのですが、夏のいい時期などは左側の大きなボートを運航すけるようです。
ボードは木造でけっこう年季がはいっています。
この写真はマウントバテンサトンハーバー側から撮ったものです。
レーザーの向こうから渡しがきてるのが見えますでしょうか?
このように天気の良い日は気分のいいものですが、冬のこの時期は
このような感じで、時には対岸が見えないことも。
プリマスにお越しの際はぜひご利用下さい。
航祐
とある土曜日の朝 [英国より]
こちらは、プリマスでは有名なバービカンの灯台。
というわけで、今日はMountbatten Suttone Habour(マウントバテンサトンハーバー)というところにレーザーを乗りにきました。
予報では晴れ南東の風、風力5(8~10.7m/s)だったんですが、ハーバーの位置関係からそんなに吹いているように感じません。
この写真の黄色い○のところにこのハーバーはあるので、半島が陰になっているようです。
ちなみにこの地図は、公共のスロープの側にあった標識。
公共のスロープが充実していますので、こういったトレーラリングしている車もよく見かけます。
子供たちは強風に臆する事無く、われ先に水際を独占。
いやー良い天気だ。
しかし、このすぐあと雹が降ってきました。。。女心とイギリスの天気はわかりませんね。
航祐
2006年10月21日 霧 [英国より]
本日、ご覧頂きます写真はイングランド南海岸のChichester(チチェスター)という街に有りますハーバーに訪れました時のものです。
何か和みませんか?
こちらでは多くのマリーナが入り江の中にロック(水門)を作りまして、その中にヨット係留させているんですね。
ロック解放時
閉じた状態
船が行き来する度にこの水門を開閉します。往来する人はその間待たされます。
ロックのおかげでマリーナ内の水位もほぼ一定に保たれていますし、波もありませんので護岸工事をせずに自然のままの海岸線を利用しているところも、このマリーナのように多々有るようです。
おしゃれなハルカラーのダブルエンダーが二艇ならんでいます。
マリーナに注ぎ込んでいる川に係留されていた船。
今週末は、どこか静かなところで波の音を聞きながら眠りにつきませんか?
航祐
2006年10月15日 降りそうで降らない [英国より]
イギリスのコーンウォール地方でたびたび目にするこのボート。
28フィートぐらいでしょうか?
こちらは少し小さくて23フィートぐらいかと。
残念ながら帆走している写真は撮れなかったのですが、造船所のホームページを発見しまして(まだ未完成のようですが)、イメージを一枚だけ頂いてきました。
こちらではワーキングボートという分類になるそうです。
一度で良いから乗ってみたいと思ったのは私だけでは無いはず。
航祐
2006年10月14日 こちらは曇り [英国より]
更新が途絶えておりました。申し訳有りません。
編集者の私が出島ヨットハーバーから遠く離れた場所に旅立ちまして、バタバタしておりました。
ハーバー日記の方は、現場の人間に任せまして、今後私の方からは、こちらで目にしたちょっとしたヨット関係の情報をお伝えして行きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
イギリスはプリマスの漁船達
航祐