Cornish Crabbers LLP 訪問 [ヨットの話題]
イギリスに戻って参りました。
先日、現在建造の注文を承っておりますCrabber24' Gaffの仕様の打ち合わせ等を兼ねてCornish Crabbers LLP(コーニッシュ•クラバース エルエルピー)を訪問しました。
以前の記事で紹介しましたように、クラバース社は英国はコーンウォール(Cornwall)地方のロック(Rock)という街にあります。
造船所からは海岸線まで徒歩5分くらいでしょうか。
海岸には小さなボートハウスや公共のスロープ(英語ではSlipway)があり、とても安いコストでスロープが使用出来ます。
前回と同様、工場内は建造中の艇、修理中の艇でとても活気がありました。
クラバース社が取り扱っているすべての艇種の建造が行われていましたので、順に紹介したいと思います。
まずはCrabber 17'
Crabber 17'は気軽にデイセーリングにでる為の装備がすべて揃っています。
造船所には納品を待つばかりの艇がありました。
スプレーフッド、オーニングは標準装備です。
ラダーとロングキールの間に船外機のスロットが見えます。
浅瀬にビーチング出来るように、センターボードとラダーはスウィング式になっています。
ラダーの後縁にラダーの延長部が見えています。
コクピットの座席は跳ね上げるととても広々としたスペースになります。
また、ビルジポンプも設置されています。
標準のオーニングが付属しますので前部は保管時にはドライに保つことが出来ます。
このサイズにしては長めのティラーで風の鼓動を感じながらのセーリングは楽しそうですね。
最後に帆走風景をもう一枚。
Shrimper 19'
日本にはまだ数艇しか入って来ていませんが、欧州ではこちらのシュリンパー(Shrimper)19'がもっともポピュラーで1971年からかぞえると1000艇以上が建造されています。
造船所では数艇のシュリンパーが建造中でした。
インテリアのインナーハルを設置している。
内装の基礎が終わり、デッキとハルを合わせデッキの艤装をしている。
この艇は船内機(1GM)仕様。コクピット前方にエンジンカバーを設置する準備をしているのがわかる。
こちらは船外機仕様、船内機仕様よりもコクピットが広々としていますね。こちらもデッキ艤装中。
建造が完了し、出荷をオーナーを待つシュリンパー。
オフホワイトとクリムゾンのラインがとても上品ですね。
Crabber 22'
クラバース社のラインナップは、とても統一が取れていながらそれぞれに特徴があります。
Crabber 22'の特徴は、独立したフォクスルと広いコクピット、そして幅の広いサイドデッキです。
出荷準備がほぼ完了し、最終チェック中。
輸送準備も完了です。
とても歩き易そうな幅があり傾斜(キャンバー)の少ないサイドデッキ。
ウッドウォッシュ仕上げのキャビン内装。とても明るい船内になります。
落ち着いた色調のニス仕上げもあります。
独立したフォクスルには、バースの下にトイレがあります。
個人的にはこのCrabber 22'が一番のお気に入りなのですが日本にはいまだ未上陸です。
Crabber 24'
日本では最もポピュラーなCrabber 24'です。
ミッドシップからスタンにかけてのラインがとても魅惑的でとても品があるように感じられます。
ハルとデッキの接合中。
ツートーンカラーのハルは、オフホワイトとの組み合わせは標準仕様になりました。
クラバース社のヨットは一艇一艇注文を受けてからの建造で、オーナーの夢のヨット実現に向けて精一杯サポートしてくれます。その為、フル稼働にも関わらず建造予定が半年以上先まで埋まっています。
工場見学は随時大歓迎との事ですので、興味をお持ちの方は是非お越し下さい。
新生クラバース社のCrabber 24'は7月に日本に入荷予定です。
航祐
2010-03-02 02:12
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0