The Falmouth working boat championships (ファルマスワーキングボート選手権) [英国より]
6月26日より三日間、イギリスの南西、コーンウォール(Cornwall)州のファルマス(Falmouth)にて、ワーキングボート選手権が開催されました。
ワーキングボートといいますのは、その昔現在のようにエンジンが普及していない頃の、カニやアワビを採ったりします漁船、つまり作業船というわけです。
作業船といいましても、当時大きい船が入港してきた折には水先案内船の権利を得るために、その船まで競争したりもした訳ですから、早い船でなければならなかったりもしました。
帆装は伝統的なガフカッターで、キールの形状が船首部分より舵軸まで直線的に深くなっているのがお分かりかと思います。
キールの形状が異なりますが、Cornish Crabberがこの作業船のイメージを元に設計されたというのがよく分かりますね。
以前スループリグ(一般マスト、三角帆、ジブセールの組み合わせ)とガフリグの違いについてお話した事がありますが、このワーキングボートの帆装はとても力強くみえますね。
さて、話を元に戻しましてこのワーキングボート選手権は今年で5回目となり、大型艇16艇、小型艇8艇の計24艇のエントリーがありました。
BBC(英国国営放送)のラジオ局がこのイベントの運営者に話を聞いているようすが、BBCのホームページに掲載されています。興味のある方はどうぞ。
運営側の話では、陸からも良く見える位置でレースを行うつもりだったようですが、私のいた側からはちょっと遠すぎました。
この写真では、分りにくいですがメインセールのさらに上に張られるトップスル(Topsail)は、それぞれの船で固有の配色がなされ、このイベントに際しそれぞれの艇の配色がパンフレットに載っていたようです。
この写真ではあまりにもお粗末ですので、ウェブ上を検索し今回のレースの様子を撮ったこちらの写真を拝借して終わりたいと思います。
Photo by Supply Image Limited
航祐
2009-07-07 00:52
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